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(東京近郊版)TOHOシネマズでDolby Atmos、IMAX対応、音響の良い映画館はどこ?!

音楽好きなのですがコロナ渦でライブにいけない日々が続き、ライブ体験を求めて映画館に通うようになりました。

小さなスクリーンで見る単館系の味わい深い作品ももちろん良いのですが、大きなスクリーンとド迫力の音の映画も捨てがたい。

そして、どうせ映画館で見るならデカいスクリーンとDolby Atmosやこだわりの音響で見たい!と思うわけです。

ただ、「TOHOシネマズの音響情報わかりにくすぎ!」「TOHO独自のTCXとかプレミアムシアター、轟音上映って結局なんなん?!」「結局Atmosはどこで対応してるん?」と関西弁が出るぐらいにムカついてきましたので、自分のメモがてら調査結果をまとめておきたいと思います。

音響だけを取るのであれば、DolbyCinema導入館やグランドシネマサンシャインや立川シネマシティ等のこだわりの映画館に行く方が確実です。

ですが、そこで見たい映画がやっているとは限らないのが悩みどころ。

東宝系の映画が見たくなったり、TOHOシネマズでせっかく見るなら…というときにご活用ください。

音の良い映画館の選び方は?

この記事をご覧になる人は、おそらくDolby AtmosやIMAXが何なのかはきっと知っていると思うので説明を省きます。

TOHOシネマズで見られる音響重視の主なフォーマットは以下の4つ。

  1. Dolby Atmos
  2. プレミアムシアター(TOHOシネマズ独自)
  3. IMAX
  4. 轟音シアター(TOHOシネマズ独自)

これらに対応したスクリーンを選べばだいたい良い環境で映画が見られると思います。

音の傾向としては、1,2は中高音がきれいな良質な音。3,4は低音や大音量を重視した音というイメージ。

この後、1~4の映画館に行ってみた感想をご紹介します。

TOHOシネマズ Dolby Atmos対応劇場一覧

首都圏では以下のスクリーンが対象です。

都市 劇場名 スクリーン番号 スクリーンサイズ 補足
東京 日比谷 スクリーン5 16.5×6.9m TCX, VIVEオーディオ
東京 新宿 スクリーン9 19.2×8.0m TCX
東京 池袋 スクリーン10 14.4×6.0m TCX, プレミアムシアター
東京 六本木 スクリーン7 20.2×8.4m TCX
東京 日本橋 スクリーン8 16.0×6.7m TCX
埼玉 ららぽーと富士見 スクリーン1 18.7×7.8m TCX, 3D対応
千葉 ららぽーと船橋 スクリーン4 18.8×10.1m TCX
千葉 スクリーン6 16.1×7.0m TCX

おそらく最新の一覧はこちら。
www.tohotheater.jp

※このスクリーンで上映されている映画についても、チケット購入時に「Dolby Atmos」と書かれていない時はAtmos対応していないので注意!
ただ、スクリーンは大きいですし、スピーカーの数も多いため、普通の映画館よりは良い環境のはず…。

首都圏のTOHOシネマズで一番大きいスクリーンは南船橋にある「ららぽーと船橋」です。その次が六本木。

埼玉のららぽーと富士見は唯一Dolby Atmosかつ3D対応のスクリーンのようです。

なお、Dolby Atmos対応の上映の場合、通常利用料金 +200円がかかります。

(余談)TCXとは

上記表の補足として「TCX」という言葉が出てきたのでご紹介します。

youtu.be

TCXって結局なにかというと、TOHO独自の大スクリーンの名前です。

”Toho Cinema's eXtra large screen”の略だそうです。わかりにくい。

こちらは音響とは関係のなくスクリーンについて説明するものと思ってOK。

Wall-to-Wall(左右の壁から壁まで)と呼ばれる壁一面に広がったスクリーンを導入していて迫力と没入感を売りにしています。

また、「マッコウクジラが入るほどの大きさ」というわかりやすいようなわかりにくいようなキャッチコピーもあります。

https://www.tohotheater.jp/service/tcx_dolbyatmos/

TCXの対応劇場は以下の通り。
Dolby Atmos対応のものは全てTCX対応ですので除きました。

都市 劇場名 スクリーン番号 スクリーンサイズ 補足
東京 日比谷 スクリーン1 19.8×8.3m プレミアムシアター
東京 池袋 スクリーン6 14.4×6.0m プレミアムシアター
東京 日本橋 スクリーン7 18.7×7.9m デジタル5.1ch
東京 立川立飛 スクリーン7 17.1×7.2m プレミアムシアター
千葉 市原 スクリーン9 18.5×8.35m 3D対応, デジタル5.1ch

TCX対応だからってDolby Atmos対応とは限らないのがややこしいところ。

大スクリーンというと「IMAX」を思い出す方もいるかと思いますが、こちらはIMAXで見られる上下に広がった映像を見ることはできません。 あくまで、普段の映画館のスクリーンが巨大になったものです。

TOHOシネマズのIMAX対応劇場については コチラ

ポイント

Dolby Atmos対応作品は通常利用料金 +200円で見られる
・TCX対応だからといって、Dolby Atmos対応とは限らない

プレミアムシアターの対応劇場一覧

首都圏の対象劇場は以下の通り。

都市 劇場名 スクリーン番号 スクリーンサイズ 補足
東京 日比谷 スクリーン1 19.8×8.3m -
東京 池袋 スクリーン6 14.4×6.0m -
東京 池袋 スクリーン10 14.4×6.0m Dolby Atmos対応
東京 立川立飛 スクリーン7 17.1×7.2m -

音響の特徴としては、中高音重視。

画面全体から音が聞こえてくるような感覚があって、音量が大きくても一つ一つのパートの音が聞きやすいような優しい音という印象でした。重低音は強くはないですが、弱くもないと思います。

また、ホームページの情報ではわかりにくいのですが、プレミアムシアターだからといってDolby Atmosに対応しているかは別です。

プレミアムシアターかつDolby Atmosに対応しているのは「池袋 スクリーン10」1つのみです。

プレミアムシアターとは?

プレミアムシアターというのはTOHOシネマズ独自規格です。

  • 大画面の「TCX」
  • 映画館専用のスピーカーを導入した「プレミアムサウンド
  • ラグジュアリーな場内と一部に「プレミアムシート」

を導入した劇場のこと。

カスタムメイドのスピーカーを使用しており、バランスの良い音響で映画が楽しめると思います。

そして、通常の席であれば、鑑賞に追加料金は必要ないところも嬉しいポイント!

+1,000円のプレミアシートでは、革製シートに専用ドリンクホルダー、荷物置きスペースを完備。そして、+3,000円のラグジュアリーシートでは、リクライニングに対応したシートで映画を見ることができます。

惜しいのは、現在は東京、大阪、福岡、熊本の全国4県の7館のみであるところでしょうか。(大阪に2023年4月に1館追加予定)

公式ホームページ(プレミアムシアター || TOHOシネマズ)を見てもらうのが一番わかりやすいですが、

専用のスピーカーや劇場ごとの音響調整がされたまさにプレミアム仕様、という感じ。

日比谷のスクリーン1で見たことがありますが、劇場内の雰囲気も高級感があり、演劇を見るホールやコンサートホールのような作りになっていました。

スクリーンの大きさを重視して日比谷スクリーン1に行くか、Atmos効果が見込める作品であれば池袋スクリーン10に行くか悩ましいところですね。

池袋はアニメ映画の上映が中心で、スクリーン10では見たい映画がやっていない可能性もあります。アニメ好きの方には狙い目。

ポイント

・TOHOシネマズこだわりのスピーカーを導入した高級志向な映画館
・通常席では追加料金なしで見られる!
Dolby Atmos対応は現状は池袋スクリーン10のみ

IMAX対応の劇場一覧

IMAXは皆さんご存じ、ド派手なアクション映画などとの相性はバツグンの独自規格です。

スクリーンはIMAX専用、スピーカーシステムもIMAX指定のシステムを導入と、まさにIMAXシステムの専用シアターです。

首都圏のTOHOシネマズの対応映画館は以下の通り。

都市 劇場名 スクリーン番号 補足
東京 日比谷 スクリーン4 IMAXレーザー
東京 新宿 スクリーン10 IMAXレーザー
東京 立川立飛 スクリーン1 IMAXデジタル
神奈川 ららぽーと横浜 スクリーン3 IMAXデジタル
千葉 流山おおたかの森 スクリーン6 IMAXレーザー

IMAXの一番の特徴は、対応作品では通常の映画館のスクリーンと比べ、最大約26%大きな画角の映像が見ることができるのが特徴です。

IMAXで上映されていても、画角は変わらないものも多くあるのが難しいところ。アニメ作品とかは画角はIMAX用に引き伸ばしているだけなので見える映像が増えたりしません。

IMAXの種類について

IMAXにも、IMAXデジタル、IMAXレーザー、レーザーGTなどなど種類がいくつかあります。

TOHOシネマズの系列では現状デジタルとレーザーの2種のみ対応。

それぞれの違いは以下の通り。

種類 画質 音響 料金
IMAXレーザー 4K 12.1ch +600円
IMAXデジタル 2K 5.1ch
※立川立飛とららぽーと横浜では
12.1chへアップグレードしている様子
+500円

迷ったらIMAXレーザー対応の映画館で見ましょう。
よりきれいな映像、音響で楽しめます。

ポイント

IMAXならではの大スクリーンと鮮明な映像、大迫力の音量、低音が楽しめる
・料金は+500~600円で鑑賞可能
・オススメはIMAXレーザー対応劇場

音大きすぎて苦手です…という方には音楽用耳栓をするのもオススメです。

ishicologne.hateblo.jp

轟音シアター対応劇場一覧

全国では東京、大阪、福岡の3県、全6館で導入されています。

首都圏は東京と立川の2スクリーンです。

都市 劇場名 スクリーン番号 スクリーンサイズ 補足
東京 池袋 スクリーン2 9.9×4.1m -
東京 立川立飛 スクリーン5 11.1×4.7m -

轟音シアター、轟音上映とは

TOHOシネマズの独自規格です。

簡単に言ってしまうと、低音を強化した大音量で見られる映画館。

専用のサブウーファーを追加しているのが特徴です。

嬉しいポイントは追加料金は一切必要なし。

https://www.tohotheater.jp/service/goon/

私的には、シネマシティの爆音上映やIMAXのブームに乗っかった新シアターという印象。

また、TOHOシネマズは全体的に音量控えめ、かつ、低音弱めな音作りで物足りない映画館のため、この轟音シアターは音量、低音を大きく出してくれる貴重な存在です。

私の感想は、クオリティだけなら断然IMAXが上だと感じました。
IMAXで上映されない作品もあるので、追加料金の有無や作品の対応状況で天秤にかけてどちらで見るか選択するのがオススメ。

難点は、池袋と立川にしかないこと。

そして、池袋はアニメ映画中心の映画館となっているため、轟音向きの洋画やアクション映画はあまり上映されないという寂しい問題も。

アニメ映画作品狙いでしたら、プレミアムシアターの選択肢もある「池袋」、断然オススメです。上映スケジュールからどのスクリーンで見られるか是非チェックしてみてください。

ポイント

・低音増量、大音量で見られる
・追加料金なし
・対応映画館が少ないのが悩み。
・クオリティはIMAXの方が上

番外編

都内近郊のTOHOシネマズの情報をいくつか調べていたところ、日比谷にはちょっと仕様の違うスピーカーを導入しているスクリーンがあるようです。

ちなみに私は未体験ですが、日比谷はさすがフラッグシップ店舗という感じで、通常スクリーンにもお金がかかっていますね。

通常よりは音響に凝っているようですので、行く機会があれば狙ってみてもよいかもしれません。

劇場名 スクリーン番号 スクリーンサイズ 補足
日比谷 スクリーン6 6.3×2.6m スカルプトサウンド
日比谷 スクリーン7 11.8×4.9m VIVEオーディオ
日比谷 スクリーン8 8.8×3.7m VIVEオーディオ
日比谷 スクリーン9 12.9×5.4m スカルプトサウンド
日比谷 スクリーン12 15.0×6.2m VIVEオーディオ

サウンドシステムの詳細説明は以下の通り

https://www.tohotheater.jp/theater/081/institution05.html

スカルプトサウンドシステムはJBLのシステムのようですが、写真はなし。鑑賞時にスピーカーの位置を意識させず、より自然に音に包まれる体験ができるのが特徴だそう。

スクリーン5にもVIVEオーディオが入っていますが、こちらはTCX対応として紹介済です。

また、スクリーン12はTCX対応ではないものの、15.0×6.2mと大きく迫力がありそうです。

日比谷はビジネス街かつデートスポットでもありいつも賑わっていますが、スクリーン数も多く館内も綺麗なので、是非複数スクリーン巡ってみてください。

まとめ&あとがき

●まとめ

最後にご紹介したスクリーンの情報をすべてまとめた表がこちら

劇場名 スクリーン番号 サイズ Atmos TCX IMAX 轟音 補足
日比谷 スクリーン1 19.8×8.3m × × × プレミアムシアター
日比谷 スクリーン4 - × × × IMAXレーザー
日比谷 スクリーン5 16.5×6.9m × × VIVEオーディオ
新宿 スクリーン9 19.2×8.0m × × -
新宿 スクリーン10 - × × × IMAXレーザー
池袋 スクリーン2 9.9×4.1m × × × -
池袋 スクリーン6 14.4×6.0m × × × プレミアムシアター
池袋 スクリーン10 14.4×6.0m × × プレミアムシアター
六本木 スクリーン7 20.2×8.4m × × -
日本橋 スクリーン7 18.7×7.9m × × × デジタル5.1ch
日本橋 スクリーン8 16.0×6.7m × × -
立川立飛 スクリーン1 - × × × IMAXデジタル
立川立飛 スクリーン5 11.1×4.7m × × × -
立川立飛 スクリーン7 17.1×7.2m × × × プレミアムシアター
ららぽーと富士見 スクリーン1 18.7×7.8m × × 3D対応
ららぽーと船橋 スクリーン4 18.8×10.1m × × -
スクリーン6 16.1×7.0m × × -
市原 スクリーン9 18.5×8.35m × × × 3D対応, デジタル5.1ch
ららぽーと横浜 スクリーン3 - × × × IMAXデジタル

私がこれまで見てみて一番よかったのは、南船橋のスクリーン4 Dolby Atmosです。

ロバートパティンソン版の「THE BATMAN-ザ・バットマン-」を見たのですが、TOHOシネマズにしてはよく音量も低音も出ていてインパクトがありました。その次は日比谷スクリーン1が良かったかなぁ。

私のTOHOシネマズのオススメの利用方法は、火曜日や水曜日の割引を利用して、プレミアムシアターや轟音シアターなど追加料金なしの良いスクリーンでお値打ちに見ること!

東京近郊でTOHOシネマズにどうせ行くなら、良い環境、良い音響で見たいというときにご覧いただけると幸いです。

●あとがき

そして、今回調べてみて、一番わかりにくかったのがTCXとプレミアムシアター、Dolby Atmosの組み合わせ。

最初はTCX対応なら全てAtmosかと思ったら違うし、プレミアムシアターは全部Atmosかと思ったら違いました。許せません(笑)

Atmosだからって音響が良いとも限らないのが難しいところですが、皆さんが好みの映画館を見つけられることをお祈りします。

日比谷のIMAX改装されてから見に行っていないので、タイミングがあれば試しに行ってみたい…。

最後に、ここまでTOHOシネマズを特集してきましたが、IMAXを見るなら私はTOHOシネマズよりシネマサンシャインや109シネマズ、イオンシネマなどの系列をオススメします!